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うつ(その1) [病気のこと…]

先日、某TV局で「うつ病治療」についての番組が放送されました。
国内の治療内容や海外との違いなど、見所満載でした。

●主な内容
・薬に頼る医師、薬漬けの患者の現状
・医師による、所見や治療方法の違い
・悪徳医師も結構いる
・治療中の方の辛い状況と、良くなった方ご本人と家族の話
・最新の治療方法の紹介など…
 
ブログのサブタイトルにある通り、私も”うつ”でかなり苦労しました。。。
ここからは自身の“うつ”体験話をしてみようかと…

以前、「恨み節」の記事を書いた覚えがあります。。。
今はそんな気持ちはなくなり、この病気になって自分に素直になりました。
また、“うつ”になって本当の自分を見つめ直すことができたかもしれない!と考えるようになりました。

私の場合、95年の秋に”気分障害双極Ⅱ型”という当時マイナーな診断をいただきました。。。
この病気について書かれた本は今より少なく、私自身だけでなく家族も対処に苦労したと思います。

★なんで“うつ”になったのか?

○基本的な性格
好奇心旺盛で、じっくりと物事を考え納得がいくまでとことん突き詰める
良くも悪くも筋の通らない話には妥協しない
せっかち(勉強も仕事もさっさとに終わらせ、余った時間で他の事をするタイプ)
人付き合いはいい方ですが、相手の顔色を気にしてしまう

○背景
'95年3月:結婚
'95年4月:反りの合わない上司がやってくる(思想が真逆)
'95年5月:妻が体調不良を訴え数カ所の病院に通うも病名不明
'95年6月:外国人医師から“バセドウ病”の疑い有りと言われ、専門病院の検査で病名確定。(その外国人は、日本語教師である妻の同僚)
ダンナとして「しっかりせねばイカン!」と考え過ぎるようになっていた。。。

○うつ診断までの過程
「最近、笑ってないなぁ」と考えるようになった
お笑い番組を見ていてもおもしろくなくなった
人の話を聞くのが嫌になってきた
朝、起きるのが嫌になった
食事がおいしくなくなった
会社に行くのが面倒になり近くの川の土手で1日ボ~ッとしていた
そして、会社にいけなくなった

1ヶ月近く誰にも話せず自分の中で抱えていました。
もっと早く不調を伝えていれば良かったのでしょうが、特に病気を抱えている妻には言えなかったのですね。
(変な責任感…?)

そんなある日、妻に話をし、一緒に専門病院へ行き診察を受けました。
医:「うつです!休みましょう!」
私:「ええっ!?」
医:「とりあえず3ヶ月休みましょうか!」
私:「ちょっと~、抱えている仕事を終わらせてからではダメですか?」
医:「明日から休んでください。」
私:「せ、せめて引き継ぎだけでも…」
医:「ダメ!」
私:「わかりました……」

★まさか自分が…
当時、新入社員が突然会社に来なくなり“うつ”と診断され、辞めていく者も少なくなかったのです。
正直、自分の中で「あいつ、つかえね~な~」「うつになるなんて根性たりね~んだよ」と考えていただけに、
このショックはたとえようのない出来事でした。


この日から、なが~い闘いが始まりました。。。

あれから14年…
「本当に克服したのか?」と聞かれると、まだ???な部分もあります。
ただ言えるのは、ここ1年はかなり安定しています。

当時、気分が落ちている時と安定している時の違いを振り返ってみました。

●落ち込んでいる時
空腹感がない
布団の中から起きあがれない
風呂に入るのがめんどう
髭が剃れない
外に出たくない
考えること自体がおっくう

たまに考えること…
生きるていることへの疑問
このまま休んでいていいのか?
いつになったら治るのか?

会話の中では…
無意味に「申し訳ない…」「ごめんなさい…」の連発

そのうち、自分はこの世にいない方がいんだ!と思いこみ、衝動的な行動をするようになっていきました。
ベランダで…
駅のホームで…
踏切で…

でも、実行に移そうとすると決まって、珍しい鳥が近くにとまったり、道を訪ねられたり、駅までの行き先をきかれたり…
私の場合、衝動的な行動に出る際に考えていることはなにもありませんでした。

よく、TV等で「思いとどまることはできなかったのでしょうか?」とコメントされる方がいます。
追いつめられた人はそんなことを考える余裕はないと思います。
妻は、仕事を持ちながら監視するのが一番大変だったと言います。
そこそこ熱心な?クリスチャンなので、自ら命を絶つ行動を自制する力は脳内の一部にあったのかもしれません。

●気分が良い時
張り切って外出を考える。
自転車で長距離を走る。
キャンプ、登山、連泊バイクツーリング、長距離ドライブに出かける。
何かをしていないと落ち着かない!

なんでもかんでもハイテンション&超ポジティブ思考になっていました。


躁鬱病””双極Ⅰ型”と“双極Ⅱ型”の区別も分からなかった自分は、何をやっても…
今は躁なのだ!
今は鬱なのだ!
結局治らないのだ!
と常に考えていました。

このちょ~思い込み状態の私に、「あ、もしかして違うかも?」と考える機会がありました。
躁鬱病””双極Ⅰ型”の方の家族と話す機会があったのです。

明らかに自分とは違う!と思った点は、商品購入時の“思考状態”
その方は、調子が良い時は、高価な物でも気にせず購入したり、後先考えずに旅行に行ったり…
結果、莫大な借金明細を見て後悔し、ひどく落ち込む。
これを常に繰り返し、どうにもならない状態まで追い込まれ衝動的な行動に出てしまう。。。

私の場合、商品購入時はいつも躊躇していました。
価格調査やローンシミュレーション後、家計を考え諦めることができたのです。
諦めた結果、後悔して気分が落ちることはありましたけど…(笑)

ま、これが本当に”双極Ⅱ型”だったのか、“うつの波”だったかどうかは専門家の意見にお任せします。

現在は、購買欲や旅行などを考えた時、2週間経ってもその気持ちがあったら、改めて考え直し自分なりにまとめ、妻と話し合いをして決めることにしています。

反対されても落ちることはなくなりました。
妻の説得力も上手くなったのでしょうか?(^^;)

次は、今まで出逢った5人の医師についてお話しましょう。

その2へ続く

※2009/3/12:記入事項変更・・・”双極Ⅰ型”←”躁鬱病”

以下は、あくまで【参考】です。。。 

かかりつけ医師の話によると”双極Ⅱ型”は、療養中の気分の持ち上がりと落ち込みの上下波が概ね3回以上ある場合に判定されるそうです。10年以上も患っていれば”Ⅱ型”に分類されてもおかしくないですね…(苦笑)

Ⅱ型の場合、セルフコントロールができるようになれば、ほぼ完治できるそうです。


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